外は相変わらず雨だった。
 じめじめとした空気から逃れるため、残っている仕事はそのままにリビングへと向かう。
 ドアを開けると、部屋の中が妙に騒がしいことに気付いた。
「……何事だ?」
「あ、メタル!! ねえ、ちょっとこれ見てよ!!」
 そう言ってクラッシュが指さすのは(厳密には指ではないのだが)、なにやら棒グラフのようなものが示されたPC画面。
 どうやらアクセス数をグラフ化したものらしい。
「これがどうかしたのか?」
「メタルってば、ちゃんと見なよ……ほら、これ。」
 そう言われても、仕事の疲れがまだ残っているのだから仕方ない。
 もう一度しっかりと見ると、急にアクセス数が増えている。
「ようやくサーチに登録が終わったかと思うとこれだ。まったく、心臓が止まるかと思ったんだからな。」
 そういえば、と思い出す。
 四日ほど前に何かのサーチに登録してみるとか言っていた気がする。

「よし、ならばみんなでお礼を言うしかないな!!」
「え、メタル……お、俺も……?」
「もちろんだエアー。」
「仕方ないなあ。まあ、事実嬉しいし?」
「よーし、じゃあ俺がせーの言うからな!!」
「ちょ、クイックずるーい!! 僕とフラッシュとヒート、あとウッドも!!」
「お前らはガキかっ!! てか、俺まで?!」
「わーい、楽しそうだね? ウッド!!」
「うんっ!! あ、それじゃあ、せーのっ」



Thanks for you!!

(こんな所なのに足を運んで下さった皆様に!!)





H22.2.26